スポーツジャイロコプタ―
飛行原理
ジャイロコプタ―の飛行原理は基本的に固定翼機の飛行原理と同じです。
固定翼機が前進する時、主翼に風を受けそれが浮力を生み上昇しますが、ジャイロコプタ―も同様に前進し、ローターの下から上に風を受けそれによりローターが回転し、一定の回転に達した時浮力が発生し上昇するというものです。
この回転するローターが固定翼機の主翼に相当します。
前進する推力はマストに取り付けられたエンジンによるプロペラの回転によります。 ローターの回転は前述の通り動力によるものではなく、機体の前進により発生するフリーエアーに依る為、メインローター廻りの駆動系部品が不要となり、その分重量も軽減にも繋がっています。 更にメインローターがフリー回転である為、機体に対する反動トルクが無くテールローター用システムも全て不要となっています。 この為ジャイロコプターは、飛行の為のキ―となる駆動系のメカがヘリとは違い圧倒的にシンプルである為自作には極めて向いている機体であると言えます。
また、機体を前進させる方式はプッシャ―式、トラクター式の2タイプが有りますが、機体フレームへのエンジンの取り付け、機体の小型化、パイロットの操縦視界確保等の点から現在ではプッシャ―式が圧倒的に多くなっています。
下図はジャイロとヘリの浮力発生原理の違いです。
ジャイロコプタ―の飛行姿勢(図はトラクター式のジャイロ)
プロペラによる前進によりフリーな風はローターの下から上に流れ浮力を発生させている
ヘリコプターの飛行姿勢
エンジン動力によるメインローターの回転により空気は上から下へと吹き下げられ浮力を発生させている。