SPORT GYROCOPTER
スポーツジャイロコプタ―
スポーツジャイロコプタ―トップ       ジャイロコプタ―の歴史       飛行原理      国内での飛行    キット/完成機       代表的エンジン      ニュース      ジャイロコプター飛行記録     キット/完成機の輸入       ジャイロフライトクラブ       フライトトレーニング      機体の運搬     現在の航空局登録済ジャイロコプタ―一覧      リンクとお問い合せ
代表的エンジン

現在のジャイロコプタ―に多く使用されている代表的エンジンは概ね以下の通りです。
Rotax503,  Rotax582,   Rotax912シリーズ、  Rotax914ターボ、  SUBARU EA-81   
大型の複座機用として自動車エンジンをジャイロプレーン用に改造したエンジン
SUBARU EJ22,   SUBARU EJ25,    SUZUKI、

ベンセン機から始まり、エアーコマンド、スポーツコプターが出回った頃から現在までの間にジャイロコプタ―に中心的に使用されてきているエンジンについてのおさらいです。
ベンセン機はマッカラ―M4318で登場しましたが、MACエンジンのオーバーヒ―トと騒音の問題で間もなくVWエンジンが登場しました。 当初のVWはメカに詳しいマニアが1600ccエンジンの排気量を1800ccにボアアップし馬力アップを図ったものでした。  しかしVWもオーバーヒ―ト、重量の問題がありオーストリアのパワースポーツ機メーカーBRP社が自社スノーモービル用エンジンをベースとしMACやVWの弱点を一挙に解決したRotax飛行機用空冷・水冷2ストロークエンジン447,503,532を開発するとまたたく間にウルトラライト機、ジャイロ、トライク等に拡がって行きました。 同社はその後532をより高い耐久性を考慮した582へと統一しさらに1989年には空冷/水冷水平対向4気筒4ストロークエンジン912を新たに開発し、同エンジンはその後914も追加し2014年6月時点で912/914シリーズとして5万台を達成しています。
Rotaxエンジンは当初は2ストローク447、503、532が主にウルトラ機やジャイロ向けとして使用されていましたが、3モデルとも既に生産は終了しておりは現在では2ストローク582、4ストローク912, 914に集約した生産体制となっています。

Rotax447エンジン                       Rotax503エンジン



Rotax447, 503の代わりは?
ジャイロやウルトラライトプレーンの世界では上記2機種は極めて高い評価を得、多数使用されて来た為多くのスカイスポーツの愛好家は今後の代替機種の選定に悩んでいるようです。 メーカーの説明ではあと1.5年分ほどの在庫はあるようですが、何れ買えなくなるとなれば代替機種を考える人が多くなるはずです。
一般には機体メーカーが標準仕様として推奨しているエンジンを積むのが一番安心な方法ですが、始めから582も指定してある場合は問題ないとしても、503を標準エンジンとして販売されている機体がまだあります。 この様にエンジンの製造が終了した後もエンジン仕様が当初ののままとなっている機体の場合、エンジンの選定の問題が出てきます。 この様な場合は機体メーカーにベストな代替エンジン、エンジンマウントの設計・製造についても同時に相談となります。
また、現在447や503で飛ばしている機体の場合、そのエンジンが老朽化し時どうするかという問題もあります。 中古エンジンがありますが、やはりエンジンメカに詳しくないと飛行に使用する訳ですから一般人には一寸怖いきがします。
582にアップグレードする場合、機体が強度的に充分か、強力なエンジンで飛ぶ場合の操縦技術は充分か等慎重な確認が必要です。
また当然Rotax以外のエンジンを選択する場合もあります。
この場合は何れかの機体メーカーが始めから指定しているエンジンを選ぶのが安心に繋がるのでないでしょうか。 
現在Rotax503, 582クラスに相当する他社エンジンを標準仕様としているジャイロ機体メーカーとしては
以下の3社が挙げられます。社名をクリックすると各社のホームページが見られます。
Starbee Gyro社
Honeybee G2社
Mosquito社
(カナダのウルトラライトヘリコプター)
上記3社が標準エンジンとしてカナダ、コンパクトラジアルエンジン社のMZ202を指定しています。
MZ202エンジンは626ccツインキャブの標準仕様は60PS/5800rpmですが、66PS/6200rpm,
Fuel Injection仕様で69PS/6400rpmと強力でRotax582を上回っています。
Rotax447,503に近いエンジンは上記エンジンのシングルキャブ型がありその仕様は以下の通りです。

MZ201エンジン  626ccシングルキャブ45PS/4700rpm
本エンジンは447と503の中間程の馬力であり両エンジンの代替機としてMZ202と共に上手く使用出来ると思われます。



Compact Radial Engine(コンパクトラジアルエンジン)
MZ201シングルキャブ                       MZ202ツインキャブ

上記のMZエンジンは何れも空冷で軽量です。 MZ202は自然空冷、強制空冷式を選ぶことが出来後者ならプッシャ―型のジャイロでの使用もOKです。MZ201はオプションで強制空冷仕様にもできます。 Compact Radial Engine社


Rotax Aircraft Engine
(ロータックスエアクラフトエンジン)
   Rotax aircraft Engine社
Rotax582
                      Rotax912/914シリーズ


Rotaxエアクラフトエンジン日本代理店 : JUA株式会社 http://www6.shizuokanet.ne.jp/jua/


Hirth エンジン   
Hirthエンジンを標準仕様としているジャイロコプターはドイツRotortec社クラウドダンサーです。 Rotortec社
Cloud Dancer Light : 3503 E/V 70hp/6500rpm    Cloud DancerT: 3702 E/V 84hp
 
上記のエンジン画像は下で参照ください。
ただ、上記2タイプの機体はいずれも同社による完成機としてのみの販売であり、自分でキットからエンジンを取り出し組み付けるなどの工程を体験することはありません。 メカ好きの人は別ですが、一般の人にはこれ等のエンジン単体の仕様を確認、正しいPSRU(プロペラスピードリダクションユニット)を選定しこれらをエンジンメーカーより購入し組み上げ機体に取り付ける等の作業は相当大変かと思われます。 但し日本にはHirthエンジン社の代理店がありますのでそちらに相談されると良いでしょう。
日本の代理店 : 有限会社スカイライフ http://www.skylife.co.jp/hirth_engine.html

   Hirth3503E/V                     

   Hirth3702E/V

     Hirth3002/3003 E/V

 
Hirth3002/3003 E/Vエンジンを標準仕様としているジャイロ機体メーカーは現在見当たりませんが、2ストローク故の軽量さ、強力なパワー、強制空冷が標準仕様となっている等エンジンの仕様から見るとプッシャ―型ジャイロにも最適なエンジンと言えます。 4ストロークであるRotax912シリーズの価格が極めて高価であり、このHirth3002/3003 E/V エンジンはこの点では極めて魅力的です。 2シーターの機体にはよく使用されています。 Hirthmotoren社


Rotax, Compact Radial, ,Hirth 3社の飛行機用エンジンのほか自動車用エンジンを飛行機用に改造したエンジンの専門メーカーが数社あります。 代表的なベースエンジンとしてSUBARU, SUZUKI、VWなどですが、これらのエンジンをジャイロ機体メーカーが始めから搭載している例としては、ドミネ―タータンデム(SUBARU EA81))、エアーコマンドタンデム(SUBARU EJ22), アメリカンオートジャイロSPARROWHAWK(SUBARU EJ25), RAF2000(SUBARU EJ25)等が挙げられます。 いずれも量産故に裏付けられた自動車エンジンの持つ信頼性、安定性、耐久性をベースにPSRUを取りつけ飛行機用に対応しています。 SUBARUエンジンは特に水平対向4気筒による低振動と水冷による安定した冷却性能で高く評価されています。
VWエンジンを標準としているジャイロコプター機体はありませんがSUBARUエンジン共々多くの固定翼機のウルトラライトプレーン、LSA、モーターグライダーにに広く使用されています。  VWベースエンジンについては、別途とりあげる事とします。

SUBARUオートコンヴァージョンエンジン
Autoflight〔オートフライト〕社〔ニュージーランド〕  SUBARU EA81 エンジン 

ローターフライトダイナミクス社ドミネーターはタンデム、シングルの何れにもRotaxと共に本エンジンを標準採用している。


ASE MPE750NAエンジン
本エンジンはドイツWebe Motor社製4ストローク多目的エンジンMPE750をベースとしスイスASEエンジン社がPSRU(プロペラスピードリダクションユニット)を取りつけ飛行機用に設計変更したエンジンです。 本来のMPE750エンジンはジェットスキー、ATVレーサー、スノーモービル等に多数使用されておりタフな使用環境下での耐久性/信頼性は極めて高い評価を得ています。 また、本エンジン搭載用のボルト穴径、取り付け位置がRotax582と共通であり、エンジンの載せ換えの面でもやり易いように出来ています。 本エンジンのジャイロコプタ―への搭載実績は今のところありませんがカイトトライク、ウルトラライト機に搭載されて来ています。


               ASE MPE750NA                        Weber MPE750               
上写真がASEエンジンです。 ノーマルアスピレーション仕様で77馬力と強力で重量は単体で52kgと軽量です 
                  
MPE 750TC(ターボチャージ)  135hp
ドイツRotertec社は同社の複座型ジャイロコプタ―クラウドダンサーUにWeber製MPE750TCエンジンに自社で設計・製作したPSRUを付けたものを搭載しています。  Weber社のエンジンがジャイロコプター機体メーカーに正式に標準エンジンとして採用されたのはこの機種が最初です。  今まで複座機には殆どRotax900シリーズ、SUBARUエンジン等が使用されていましたが、今回のクラウドダンサーUへの採用はこのエンジンの信頼性が高く評価された故と考えられます。 


               
Rotortech社クラウドダンサーUに搭載されたMPE 750TCエンジン


現在Weber社は750MPEの後継機であるMPE 850の販売に移行しており今後もローターテック社やASE社等によるMPE 850用PSRU設計・製作が期待されます。

                                          




                          ページトップへ戻る